「最安」モデルを快適化。後悔しないBTOカスタマイズ術 BTOメーカーが提示する「最安」構成のゲーミングPCは、多くの場合、必要最低限のスペックで組まれています。そのまま購入しても動作はしますが、より快適なゲームライフを送るためには、いくつかのポイントをカスタマイズすることが強く推奨されます。真っ先に見直したいのが「メモリ」です。最安モデルでは8GBしか搭載されていないこともありますが、現代のゲームや、ゲームをしながら他のアプリ(Discordやブラウザなど)を同時に開くことを考えると、16GBは必須ラインと言えます。次に「ストレージ」です。OS用のSSDとは別に、ゲームをインストールするためのSSDを1TB程度追加するだけで、ロード時間が劇的に短縮され、ストレージ容量の不安からも解放されます。CPUやGPUのランクを一つ上げるよりも、メモリとストレージを増強する方が、体感的な快適さに直結することも多いのです。この二点に数千円を追加投資することこそが、「最安」モデルを「快適」モデルに変える最も賢い方法です。ASUS TUF GAMING B850-PLUS WIFIは、Socket AM5のハイエンドCPUを安定動作させるため、非常に堅牢な電源回路(VRM)設計を採用しています。その構成は合計17フェーズにも及び、CPUコア(Vcore)専用に、最大80Aを供給可能な高性能DrMOS「AOZ53071QI」を14個も贅沢に搭載しています。これはASUSが「Teamed power stages」と呼ぶ、負荷を分散させて発熱を効率的に抑える設計です。計算上は実に1120Aもの大電流を供給可能であり、デフォルトで最大230Wが想定されるRyzen 9 9950X(16コア)の性能を、余裕を持って最大限に引き出します。PWMコントローラ「ASP2308GQW」がこれを制御。3万円台の価格帯において、この強力なVRMは、TUFブランドの信頼性を象徴する部分であり、安定性を最優先するユーザーにとって強力な選択肢となります。